CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

愛甲次郎 個展 「残り香をたどる」
EXHIBITION
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愛甲次郎 個展 「残り香をたどる」
見えているものは、いつもそのすべてではありません。
描かれない表情、何も入っていない器、揺らいだ輪郭の向こうには、言葉にならない時間や気配が静かに残っています。
私は、それらをひとつの意味に閉じ込めないために、描き切らない部分を残しています。
表情を曖昧にすること、器の中を空のままにしておくこと、輪郭をひとつのかたちに定めきらないこと。
それらは余白として画面の中に置かれています。
その余白は、見えていないものへ想像を向けるための場所でもあります。

この人は何を感じているのか。
ここには何があったのか。
見えていない部分に、どのような時間が流れていたのか。

そうした問いが生まれる余地によって、作品は私だけの物語ではなく、見る人自身の記憶や感情にも開かれていきます。

見えていないものへ心を向けること。

そのまなざしは、他者をすぐに決めつけず、少しずつ理解しようとする態度につながっていくのだと思います。
そしてその小さな想像力は、小さな平和のはじまりだと信じています。

愛甲次郎
PROFILE
愛甲次郎 / jiro aiko
愛甲次郎 / jiro aiko
画家。東京都生まれ。

2019
・りんご音楽祭 ポスター アートワーク提供
・「それぞれのパーティ/かまわぬ」
・小林直博、愛甲次郎合同展
・GALLERY X BY PARCO SHIBUYA
・個展「覚束なさへ」CANDLE CAFE & Laboratory △ll

2020
・個展「No.34」CANDLE CAFE & Laboratory △ll

2022
・個展「湯煎するように」CANDLE CAFE & Laboratory △ll
・個展「fragments」銀座 蔦屋書店
・個展「小指の抱擁」CANDLE CAFE & Laboratory △ll

2023
・個展「だいじょうぶ。」 MAT
・グループ展「UNLOGICAL 06」MONO.LOGUES
・個展「ピアニシモな鎧」 TAKU SOMETANI GALLERY

2024
・個展「誰かが自分のために祈ってくれるということ」CLEAR GALLERY TOKYO