CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

2022.2.2-2022.2.22
EXHIBITION
2022.2.2-2022.2.22
これまで描く支持体は様々でありながら、共通して素材感や物質感を第一に作り込み、有機的で朽ちゆくモノであることを意識して制作してきた。
今回はその中でも自身の絵画制作のきっかけともなった、帆布に画材を何度も塗り込めることで出来るタールのような半艶の質感に焦点を当て、新たなスタイルの作品に取り組んだ。
描いた画面を絵画的視覚を保ちながらドレープ状に貼り込み陰影を起こすことで、暗く重たい質感と物体としての存在感を表現した、実験的な半立体絵画作品を展示します。

合わせて、ひたすら2をテーマにビラを作りました。
こちらもシルクスクリーンの実験。
ただの日付を号外にするような、そんな時代もあったよね、という記録であり展示の広告でもあります。
お一人様一枚お好きなビラがあればピッと剥がして持って帰って下さい。

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《感染拡大防止に伴う時短営業について》
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、以下の通り営業時間が変更となっております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
■1/21(金)〜3/6(日) 11:00-21:00 (※アルコールのラストオーダーは20時までとなります)

PROFILE
MINORI OGA | オーガミノリ
MINORI OGA | オーガミノリ
東京藝術大学大学院漆芸専攻修了。
漆芸造形作家として活動後、心境と環境の変化により平面作品を描き始め2020年に初個展開催。
支持体と対峙した瞬間湧くイメージを即興で描くスタイルで、多様な素材を使用し表現する。
グラフィックデザインやアパレルブランドにアートワークの提供も行う。
https://www.instagram.com/mino_oga/外部リンク

2020.11  BAF Studio Tokyo [Vague]
2021.02 Life’s 代官山店 [DRAWINGS]
2021.04 Life’s 福岡店 [DRAWINGS]
2021.08 SR Coffee Roaster & Bar
2021.11 DIGINNER GALLERY [In the fog]
初めてオーガミノリの作品に出会ったのは2018年。
そして様々な人たちに衝撃を与えた2020年の初個展を皮切りに、現在に至るまでの活動や作風には目を見張るものがある。
プライベートでも親交の深いオーガに昨年1月「来年は2022年だから、2月2日から2月22日まで展示しない?」と声をかけたことから動き出した本展でも新たな一面を見せることになった。

今回の作品解説は本人の言葉をそのまま借りるとし、オーガミノリの作品とは一体何なのかと考えた。

一言で言ってしまえば「解放」ではないかと。
己の内なるモノの解放、はたまた抽象的表現によって発生する鑑賞者の心の解放。

無為に限りなく近い状態から生まれるという一見暗い印象を持つ作品たちからは、感情を衝動的に吐き出した香りが漂い、そこに光を見つけることができる。
そして鑑賞者もその光に無意識のうちに照らされているのではないかと思われる。

無機質にも見えるのだけど安心感を与えるその作品たちは、外からは見えなく、刻々と変化を繰り返す「土」の中の複雑さと暖かさを私は感じる。

井上竜介(CANDLE CAFE&Laboratory △ll)