CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

YUKISHITA MAYU SOLO EXHIBITION 「FADING / FORMING」
EXHIBITION
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YUKISHITA MAYU SOLO EXHIBITION 「FADING / FORMING」
人は多面的である。
それは能動においても受動おいても同様で、意識的にする場合もあれば無意識の場合もある。
そして常に現在進行形で変化している。

色々な顔(面)を持つことは至極当然であり、決して悪いことではない。
自身のそれだけでなく他者のそれも受け入れ、人とはそういうものだと理解することが重要だと私は考えている。

昨年、雪下まゆに「あなたに私はどう見えているの?」というテイストのテーマ、日記のような形式の作品を展示するのはどうだろうかと提案をした。

結果として雪下まゆは"自身と他者と変遷"を様々な自画像で表現し「Fading / Forming」(消えていくこと/形づくられていくこと)というタイトルを付けた。

CANDLE CAFE △ll 井上竜介


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この前「ソラニン」を聴いて、ふといろんなことを思い出しました。
10代の頃からの友人。
少し前までは、それこそ泥酔するまで一緒に飲んでいたのに、
どういうわけか、少しずつ疎遠になっていきました。

そして今、私は30歳になった。
もう二度と会わないのかもしれないし、
どこかで偶然すれ違うこともあるのかもしれません。

カメラロールを遡ると、
たった2年前の自分ですら、
今の自分とは別人のようで、
考え方も、今は当時とは全く別のものになりました。

近所を散歩しながら、移ろいゆく季節を眺めていると、
過去の自分と今の自分のあいだに、
連続性のようなものを、どうしても感じられません。

日々の流れの、一体どのタイミングで 、
「あの頃の自分」から「今の自分」へと切り替わったのでしょうか。

当時の友人たちは、今ごろどうしているかな。

この人生で、ありふれた道を歩いていく。
これが、だいたい自分に与えられた人生なのだと受け入れている。
名もなき群衆のひとりとして、この「生活」を、繰り返していきたいと思っている。

雪下まゆ
PROFILE
雪下まゆ/ Mayu Yukishita
雪下まゆ/ Mayu Yukishita
作家。写実的でありながら、デフォルメとラフなタッチを残した個性的な画風で人気を集める。

これまでに、2022年本屋大賞受賞作品『同志少女よ、敵を撃て』/『六人の嘘つきな大学生』、
『傲慢と善良』、東京モード学園TVCM、といった広告・装丁などその活動は多岐に渡る。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024」選出。