CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

「NIGHTPUZZLE」
EXHIBITION
「NIGHTPUZZLE」
「言葉にできないものを形象化するグラフィックアーティスト」と、「形象を言葉にする小説家」が手を組んで何かできないか——そんな発想からこの企画がスタートしました。YOSHIROTTENが作った絵を私が解釈し、私の言葉をYOSHIROTTENが絵にするという、アートの両極への往復が生みだした作品です。

小川哲


△ll 20th Anniversary Project vol.10は、グラフィックアーティストでありアートディレクターのYOSHIROTTENと、小説家の小川哲による2人展「NIGHTPUZZLE」です。

国内外の数多くの仕事をこなし、ボーダーを超えてグローバルな活躍が目覚ましい、日本を代表するアーティストであるYOSHIROTTEN。

直木賞をはじめ、山本周五郎賞、日本SF大賞など数々の賞を受賞し、現在最も注目されている作家の1人である小川哲という異色のコラボレーションとなった本展は、2人のグラフィックと文章が交差し、小さな爆発によって誰も見たことのない「何か」が誕生しました。

本展は△llの20周年企画の中で、お互いが存在すら知らなかったという状態で動き出すという異例のキャスティングと企画でもあります。
その環境の中で生まれた「何か」を是非目撃してください。
PROFILE
YOSHIROTTEN
YOSHIROTTEN
1983 年生まれ魚座。
ファインアートと商業美術、デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、複数の領域を往来するアーティスト です。
東京、ロンドン、ベルリンでの個展を経て、2018 年 TOLOT heuristic SHINONOME にて大規模展覧会「FUTURE NATURE」を開催。
「見えないものの可視化」をテーマに、1300 平米に及ぶ空間を用いた、平面・立体・映像作品を組み合わせた巨大インスタレーションを発表しました。
その後も、ニューヨークの Jeffrey Deitch で開催された Tokyo Pop Underground 展への参加、また森山大道やウィン・シャの写真を再構築する「Resolution」シリーズは新宿伊勢丹を皮切りに中国・広東省と香港での展示に発展するなど国際的かつ精力的に活動しています。
2021 年には「SUN」シリーズの制作を開始し、同シリーズは、銀色の太陽を描いた 365 枚のデジタル・イメージを軸にインスタレーション、アルミニウム・プリント、NFT、バイナル・レコード、書籍など様々な媒体で構成されます。
23年4月に国立競技場・大型駐車場にて同シリーズの大型インスタレーション展が開催されました。
また、欧米ラグジュアリーブランドや国内外のミュージシャン、東京のアンダーグラウンドクラブから現代美術フェアまで幅広いクライアントを持つアートディレクターです。
代表を務めるデザイン・スタジオ「YAR」では、広告・イベント・ロゴタイプ・内装 / 外装デザイン、ウェブ・映像など、 商業に於いて、視覚芸術が関わるほぼ全ての範囲で、膨大な量の仕事を手掛けています。
GASBOOK より作品集「GASBOOK28 YOSHIROTTEN」と「GASBOOK33 YOSHIROTTEN」の 2 冊を刊行しました。

https://yoshirotten.com/外部リンク
YOSHIROTTEN
小川哲
1986年、千葉県生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。
2015年、「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。
2017年刊行の『ゲームの王国』で第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞を受賞。2019年刊行の短篇集『嘘と正典』が第162回直木三十五賞候補。
2022年刊行の『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、第168回直木三十五賞を受賞。
同年刊行の『君のクイズ』が第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞。