CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

在無
EXHIBITION
在無
この世界のすべてが、
白と黒が明確だなんて絶対に思わない。
でも、大概は紙一重で裏返るらしい。
人それぞれの紙の厚みは把握できない。

在ったはずのものが徐々に風化していき、
境界が消えたことによって形を回想する。

無いようなのものが層を成して立ち上がり、
輪郭が見えることによって形を認識する。

そう、
在るかもしれないし
無いかもしれない。
PROFILE
小西 良/ Ryo Konishi
小西 良/ Ryo Konishi
陶芸家
小西 良/ Ryo Konishi
今村 雄一郎 / Yuichiro Imamura
美術家
「曖昧/狭間/内包」などの抽象を具現化し、新たな価値を模索する。
2019年 個展「Vitalism」、2022年個展「ghostism」
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△ll 20th Anniversary Project vol.11は、陶芸家の小西良と美術家の今村雄一郎による2人展「在無」です。

在るけど無い。
無いけど在る。

という制作テーマを決めるところからスタートし、在るようで無い作品を制作した小西良、無いようで在る作品を制作した今村雄一郎の2人が到達した答えはオブジェとなって立ち現れた。

型に使用した「紙」が焼け落ち、在ったはずのものが風化していき、境界が消えたことによって形を回想される小西良の作品。

大量の「紙」を重ね合わせ、無いようなものが層を成し、輪郭が見えることによって形を認識できる今村雄一郎の作品。

本展は「紙」が共通点である2人の作品から、0と1で考えられてしまう様々な違いや重要性と可能性、そして在ると無いの関係性から、日常における曖昧な事象を考えるきっかけになればという希望を込めての展示となります。